ぽつぽつと

ひとりごと

2015年版「ダブリンの鐘つきカビ人間」初日感想


使い方もろくにわからないくせにはてなブログ始めてみました。どうしてもこの感想を書いておきたかったので!拙い文章になると思いますが読んでいただけたら嬉しいです。


最初に軽く私のことを失礼します。
ジャニオタです(ざっくり)。そしてただのDD。
そして東京パフォーマンスドール上西星来ちゃんが好きです。
なのでちゃんとした外部の舞台は観るのが初めてでした〜。ちなみにジャニで好きな舞台はなにわ侍!ハローTOKYOのほう!そんなことはさておき。



ではまず!タイトル通り「ダブリンの鐘つきカビ人間」の初日、観劇してきました。
軽く、本当に軽く説明しますとダブリンの鐘つきカビ人間とは 作 後藤ひろひとさん、演出 G2さんの10年ぶりに再々演された舞台で主演は佐藤隆太さん。そしてヒロインが上西星来ちゃん。私は上西星来ちゃんのファンです。なので相当なフィルターがかかってることは承知いただけたらと思います。しかしフィルターを通しても通さなくても相当な美人です!!それから劇場は、渋谷のパルコ劇場です。


さてこの舞台が決まった時のチラシに書いてあった言葉がこちら。
「鐘の音が重なった時、悲しくも美しく、そして残酷な奇跡が起こる……
不思議な病に襲われた中世の町に繰り広げられる不思議な愛の物語」
もうこれは負けたと思った。何に負けたのかと聞かれたら答えられないがもう負けたと思った。これは、絶対面白い。



ここからネタバレします!これから観劇される方で内容や結末知りたくない方はご遠慮ください。








物語のあらすじがこちら

とある山中。中世のアイルランドを思わせる不思議な土地、そして音楽。旅行中の聡と真奈美は、霧のために立ち往生し老人の住む山小屋に一夜の宿を求める。だが、不思議な歌と鐘の音を聞いてしまった二人は、とり憑かれたように老人の話す物語に心を奪われていく。

その物語はずっと昔のこと、この土地を不思議な病が襲ったときのこと。病の症状は人によって違う。指に鳥が止まってしまう病。天使の羽が生えてしまう病。そんな中でも、もっとも不幸な病に冒された二人がいた。
誰も近づきたがらない醜い容姿となったカビ人間と、思っていることの反対の言葉しか喋れなくなった娘・おさえである。
誰からも愛されない男・カビ人間の美しい心に触れたおさえは、彼に心を開いていく。しかし心惹かれれば惹かれるほどに、おさえの口から出るのはカビ人間への罵倒の言葉。やがてその言葉が、カビ人間を窮地に追い詰めていく

そして老人の話を聞く聡と真奈美も、気がつくとこの不思議な世界の中に入り込んでいく。病を治すのは伝説の剣・ポーグマホーンであることを市長から教えてもらった真奈美はしり込みする聡をひっぱって剣を探す旅にでる。
ポーグマホーンと不思議な歌。そして不思議な鐘の音が合わさった時、悲しくも美しく、そして残酷な奇跡がおきる…

公式サイトより引用


どうです?気になりますでしょ?ね?ね?と私の中のセールスのおばちゃんがうるさいですが気にせず感想を書いていきたいと思います。


まずセット、衣装、音楽、どれをとっても素晴らしいです。衣装なんか相当豪華。綺麗。繊細。舞台が始まって最初にこの世界観に引きずり込んでくれるのはこの衣装だなと思いました。この衣装が無ければこの世界観にすーっと入り込むことはできなかったんじゃないかな。衣装を担当されてるのはコスチュームデザイナーの北迫秀明さん。この衣装なしにこの舞台はなし!

舞台中に度々流れる奇妙な音楽も、今この時代にいることを忘れるような、中世の町にいるような気分になる不思議な雰囲気の音楽です。音楽を担当されているのはアコーディオニストの佐藤史郎さん。舞台が終わって数時間経ちますが、未だに耳から離れないです。そんな独特な、この舞台にぴっっったりの音楽でした。


そしてここにきてキャストさんなんですが、豪華、そして濃い。
この物語の世界へ迷い込む真奈美役の大塚千弘さんと聡役の白洲迅くん。白洲くんは個人的にTBSでやっていた「ごめんね青春!」に出演していた時に気になっていたので今回見れて嬉しかった。はい、すごいどうでもいい話でした。


そして奇妙な病気に冒された街の人々

会話の中に全然知らない人の名前が出てきてしまう戦士役の小西遼生さん。
指に鳥が止まってしまうとまり木役の中村昌也さん。
羽が生えてしまった天使役の木戸邑弥さん。
目が見えすぎてしまう目玉役の明樂哲典さん。

王に仕える侍従長役のマギーさん。
偉くなれない王役の後藤ひろひとさん。
市長役の吉野圭吾さん。

尼僧役の篠井英介さん。(オネエ)

実年齢よりかなり老けてしまったジジイ役の村井國夫さん。(これまた余談ですが、ジャニーズのV6の坂本昌行さんからお花が贈られていてジャニオタのテンションは上がりました)


そして醜い容姿と美しい心を持ったカビ人間役の佐藤隆太さん。
思ったことと反対の言葉しか喋れなくなってしまった娘、おさえ役の上西星来ちゃん。


正直この舞台が始まる前に知っていたのは佐藤隆太さん、白洲くん、星来ちゃんのみだったのですが、皆さん当たり前にお上手で、生で演技を拝見することができて役者さんて凄いんだなと身をもって体感することができて、それも楽しかったです。



ここまで来て内容に一切触れていなくてこの先私大丈夫?果てしなさすぎない?と心配ですが書き進めていきます!きっと未来は明るい!(?)




物語の鍵となるのはやっぱり
・「思ったことと反対の言葉しか喋れない」おさえちゃん
・1000人斬ると奇跡が起こる伝説の剣、ポーグマホーン
かなあ、と。

あと市長の病気ですね。
「セント・スティーブンズ・ディの正午の鐘が打たれると死ぬ」という。



これは全て真奈美と聡が出会った老人が昔のことを語っていて、そこに真奈美と聡が入り込んでしまった、という形

それでは!



この町にお昼の10分前の時間を伝えるために鐘を鳴らす仕事をしているカビ人間がいた。この鐘を鳴らさないとお昼が通り過ぎちゃう!お昼は待ってくれないよ!とこの仕事にすごく忠実なカビ人間。だが醜い容姿のため町の住人からは嫌われている。挨拶をしてもみんな答えてくれない、逃げていく。

そしてそんなカビ人間から逃げるのはおさえちゃんも例外ではなく、カビ人間と出会った時も距離を取る。しかし発せられる言葉は「来て。お願い、こっちに来て!」おさえちゃんの病気のことなど知らないカビ人間は、初めて自分から逃げないでくれたおさえちゃんに好意を持つようになった。

そしてある日おさえちゃんのお家に、お花を持ってカビ人間が訪れる。おさえちゃんは拒絶する、「絶対上がってきて、私がいる所まで来て」と。それを受けたカビ人間はおさえちゃんの元へ行くが、おさえちゃんは怯えて泣いてしまう。自分を呼んでいるのになぜ泣いているのか?わからないままおさえちゃんのお父さんに言われその時は家を去っていった。

そして自分の病気が嫌で嫌でどうしようもなくて、おさえちゃんの大好きなお花を、植木鉢を窓から投げるのだがこれが侍従長に直撃。犯人は誰だ!と住人達が騒いでる所にカビ人間がおさえちゃんの罪を被って名乗りをあげる。この時植木鉢が直撃した侍従長は気がおかしくなってしまう。それもこの後重要になるかなあ

自分をかばってくれたカビ人間の美しい心に触れたおさえちゃんは徐々に心を開いていく。カビ人間は処刑されるかされないかのところだったが、ボロボロに殴られたところで解放された。そこにおさえちゃんが「さようなら」と話しかけにくる。この時もうカビ人間はおさえちゃんの病気を知っているので、「さようなら…、?……こんにちは!!」と、初めて二人が向かい合えた瞬間だった。

ここで罵倒の言葉を畳み掛けるおさえちゃん超愛しくて超笑った。本人は至って真面目なところがさらに面白くて。満面の笑みで発せられるおさえちゃんの罵倒の言葉と、それを頑張って理解して嬉しそうにするカビ人間が可愛すぎてひたすらに頭を抱えた。
ここのシーンが可愛くて可愛くて、可愛くて愛おしくてほっこりできるからこそ、悲しい残酷なシーンが際立つなあと思いました。でもここはおさえちゃんの可愛さを楽しむべき!

カビ人間「また会ってくれるかなあ?」
おさえちゃん「絶対やだ!(満面の笑み)」

カビ人間「おさえちゃん!またねー!」
おさえちゃん「死んじまえっ♡」

カビ人間「ばいばーい!」
おさえちゃん「地獄に落ちろーーーー!♡」


はあもうかわいいかわいい( ;  ; )おさえちゃん( ;  ; )この二人が好き合ってる感じがバンバン出ててここが一番幸せだった( ;  ; )幸せの絶頂( ;  ; ) まじこんな可愛いおさえちゃんに死んじまえなんて言われたら胸キュンしすぎて死ぬし地獄に落ちても構わない(大の字ばーーーん)


はい




そして市長がカビ人間の元へやって来てセント・スティーブンズ・ディの正午の鐘を鳴らさないように頼むがカビ人間は仕事だから、と断る。自分の死がかかっている市長は鐘のある教会に火をつけ、カビ人間に鐘を鳴らさせないように仕組んだ。そして火をつけたのはカビ人間だという嘘の噂が町中に流れてしまう。カビ人間のことを嫌う住人たちはそれを信じ、さらに噂を広げた。


そしてその頃森の中では謎の司会者が出すゲームにクリアするとポーグマホーンが手に入る、ということで真奈美と戦士、聡がゲームに挑戦。ここまでぽんこつだった聡のまさかの活躍で見事ポーグマホーンを手に入れた。

ここの白洲くんがエルヴィス・プレスリーの衣装(すっごい高いヒールに全身真っ白で腕にフリンジがついてるの)を着ていて、脚がなっがくてスタイル抜群すぎてその破壊力が半端じゃなかった。それでラブミーテンダーを歌いだすからもう笑い止まらなくて止まらなくて、周りがもう静かになっちゃってるのに一人だけ引きずってたから死ぬかとおもった。最高でした。




「みんなが武器を捨ててあなたから逃げているから、行って」住人達がカビ人間を追って教会にいることを知っているおさえちゃんがカビ人間にかける言葉。鐘を鳴らそうと教会に行けばカビ人間を殺そうとしている住人達がいる。だからおさえちゃんは必死にこの言葉を伝えるが、カビ人間はおさえちゃんの言葉の意味をわかっていながら仕事だから、と行ってしまう。

ポーグマホーンを聡たちが手に入れた時既に996人の血を吸っていて、戦士の手によって999人にまでなった。その時その剣をおさえが奪うのだ。



そしてカビ人間が教会に行った時。カビ人間を守ろうとおさえちゃんがやって来る。「彼を殺して!彼が犯人よ!殺して!」おさえの言葉を受け、気のおかしくなっている侍従長がカビ人間を銃で撃つ。カビ人間を守ろうとすればするほど口から出てくるのは「殺して!」という言葉。そしてその度に侍従長はカビ人間を撃つ、何度も。




おさえは全て反対の言葉で愛の告白をする。言葉は反対だがそれでも、それでもカビ人間への愛は痛いほどに伝わる。「皆はお前を愛する。この私だけはお前を心から憎む!」「奇跡なんてクソくらえ!」そう言っておさえがポーグマホーンを自分に振り上げた時、同時にカビ人間も最後の一撃を受けた。




おさえ自らが1000人目となることで、奇跡は起こり住人達の病気は治り、町に平和が戻ったのだった。



ここで真奈美と聡は夢の世界から戻ってくるのだが、ここで市長の病気を思い出して欲しい。

「セント・スティーブンズ・ディの正午の鐘が打たれると死ぬ」

そしてここまで物語を語ってきた老人が「私にも奇跡は起きました。しかし、あの鐘の音が何回鳴っても死ぬ事ができないのです…」と言い、ポーグマホーンを使い真奈美と聡を殺すのであった










という終わり方でした。あれ、伝わってないですかね?私の語彙力貧弱すぎて本当に土下座したいんですけど、あれです。
結局カビ人間は殺されて、そのセントスティーブンズデイの鐘は鳴らされなかったわけです。そしてその状態で奇跡が起こってしまったので、市長は死ねなくなってしまったんですね。永遠に。
それでまたポーグマホーンで1000人斬って奇跡を起こそうとしているという… ぞぞぞーっとしました。



そして書きながらおさえちゃんを思い出してまた一人で泣いているという。寂しい。もう朝の5時よ。おばあちゃんが起き出す時間よ。最初の方に未来は明るいとかなんとか書いたけど、リアルに空が明るくなってきました。



そんなことはさておき。

おさえちゃんは奇跡よ起きて!っていう気持ちなのに病気のせいで思ったことと反対の言葉しか言えないから偶然奇跡が起きただけなんですよね。「奇跡というものは期待などしたら起こらない、奇跡なんてクソくらえと言い放つ時に本当の奇跡が起こる」というポーグマホーンの性質的に。


カビ人間を守りたかったのに、反対の言葉しか言えない。そして自分の言葉のせいでカビ人間は撃たれる。そんな悲しいことってない。自分の好きな人を自分のせいで傷つけてるわけだから、


そんなおさえちゃんが必死の思いで振り上げた剣で起きた奇跡が、カビ人間にもおさえちゃんにも間に合わなかったことが皮肉だなあと


でも、カビ人間に奇跡が間に合っていたとしても、見た目が良くて性格が悪い元の姿に戻ってしまうわけで、そんなカビ人間とおさえちゃんに幸せは無いはずだから

だから二人共が死ぬことが、二人にとって一番のハッピーエンドなのかなあって




っていうこの終わり方がすごい悲しくて残酷で、でも美しいっていうことなんだろうなあ。




「奇跡なんてクソくらえ!」と自らが1000人目になることを決意して言い放ったその星来ちゃんの演技が、鬼気迫るものがあって。涙が止まらなかった。おさえちゃんの死は切なくて儚い。






……なんか多分すっげーーー長く書いてしまったんだけど、これで伝わってなかったら悲しみに暮れます。暮れますけど、本当にここまで読んでくださった方がいるならば私は全力で感謝いたします。小学生で習う作文の基礎もできてないこんなわかりにくいあらすじだか感想なんだかわからないタラタラ長いだけの文章を読んでくださり、本当にありがとうございます。


全部読んでやったよ!という聖母のような優しい心をお持ちの方がいらっしるのならば菓子折りを持ってお家までお尋ねします。ご一報ください。





そしてダブリンの鐘つきカビ人間、まだまだ幕が上がったばかりです。
チケット、あります!
公演、まだまだあります!
そして、地方公演、あります!
お得なU-25チケットも、あります!
そして、見る価値、存分にあります!

少しでも気になった方がいらっしゃいましたら、ぜひ劇場まで足を運んでいただけたらなと。見て損は無いと、自信を持ってお勧めできます。必ず、観て良かったなと思える作品だと思います。



もしこれで劇場に行ってくださる方が一人でもいれば、途中で投げ出そうかと思いましたが書いてよかったです本当に!






では最後となりますが!
このブログを読んでくださった全ての方!
















死んじまえ!!地獄に落ちろーーーーーーーーーーっ!!!















そして、上西星来ちゃん、個人インスタ、やってます!!!!!http://instagram.com/seira_jonishi_tpd

見てね!可愛いよ!